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岡田ユキとダルメシアン

岡田ユキの心の講座

[INDEX]
【1】少子化による現代の子育てのゆがみ
【2】日本人のタイプ
【3】被虐待の度合と虐待の種類
【4】AC(Adult Children)アダルトチルドレン
【5】虐待行為をするのは、
【6】虐待の種類
【7】虐待が子どもに与える影響
【8】虐待をする場合
【9】心的障害(トラウマ)とは
【10】心の障害者からすると、
【11】カウンセリングとは、
【12】カウンセリングの種類
【13】心の障害者へのカウンセリングの手段
【14】本当の意味で、子どもを甘やかす事とは
【15】今後の課題として
【16】虐待の連鎖から感動の連鎖へ

【1】少子化による現代の子育てのゆがみ

現在子育てをしている親の年代は、私も含め1960年前後生まれです。
私たちの幼少期は、ちょうど少子化世代により家庭内で「支配する側、される側」の関係が、
築かれ始め、子育てに対しても行政機関のように縦割りの関係を生んでしまったのです。
同時に核家族化が進み、家庭と学校、塾、隣近所、他の連携が無くなりました。
そしてそれぞれの大人が子供に何か問題が起これば、自分の責任ではなく、
他人に押しつけ、子育ての責任を逃れようとする傾向が強まっています。
そんなことが重なり、いつしか大人が子育てに責任を持たなくてすむように、
子育てをマニュアル化していきました。
結果マニュアルによる、画期的ではありますが、それは厳しく画一的な「しつけ」をされてきました。
そんな子どもたちが現在親になり、今では自分達の幼少期以上に「厳しいしつけ」を、
子どもたちに押しつけてしまっています。
「しつけ」のつもりが完全に「虐待」に変わっています。
その後遺症として、不登校、家庭内暴力(DV)、引きこもり、リストカット、少年犯罪、薬物等の依存症・・・・他
多くの社会現象を作り出されているのが現状です。
結果誰もが疑わずに行っていた「しつけ」そのものが、現在「虐待」と呼ばれているものなのです。
その事を一人でも多くの方に知って頂く事により、「虐待」とは決して特別なものではなく、
今日本社会で起こっている深刻な問題の原因がすべてここにあるという事を、
皆様に改めて認識して頂く事が「虐待の防止」に繋がると思っております。
子ども達を、親や周りの大人が犯罪者に育て上げてしまっているこの現実に、
多くの人間が早く気付き防止対策をとらなければ、
日本はもっと悪い方向へ向かってしまうのではないでしょうか。

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【2】日本人のタイプ

現在私が訴えさせていただいている事は、
今の日本人のタイプとして大きく分けると3パターンがあると言う事です。

@心の健常者
A子とな(大人なのに子ども)
B心の障害者(子どもだけど大人)

そしてこれらのタイプをわかりやすく説明すると、このように表せます。

@が、愛情を正しく学んでいる。(被虐者の心情を理解する事が出来ない)
Aが、愛情を歪んで理解しているために、自我が通らないと愛情がないと勘違いしてしまう。
      @以上の物を求めないと治まらない。(被虐者の心情を理解出来る)
Bが、虐待を愛情と勘違いして育てられている。(自分が被虐待を受けた自覚がある)


最近はリストラや不況により@のタイプの虐待が増えていますが、多くはABが起こしています。
ではそのABの違いですが、
Aの場合、思い通りに行かないと他人のせいにしてしまう。
        我慢できない。自己責任が取れない。
        他人ばかりを指摘し、攻撃的。
        目先の損得しか見えない。
        目立ちたがり。他人に甘え上手。
        失敗は当然であり同じ失敗を繰り返す。
Bの場合、他人に洗脳されやすい。責任をとりたがる。
        我慢強い。他人に期待を求めない。
        争いごとはさける。あまり表に出たがらない。
        自己主張はあまりしない。孤独が恐い。
        メジャーなものが嫌い(うらやましいと思う気持ちの裏返し)
        失敗を恐れ、まるで人生が終わったように思ってしまう。
       (過去に失敗を理由に体罰を受けてきた為、他人の失敗も許せない)

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【3】被虐待の度合と虐待の種類

2004年「虐待死をまぬがれて」の冊子を無料配布させて頂く為に行政に限らず、
多くの相談窓口を回らせていただきました。
多くの相談窓口や人との関わりの中で耳にするのは、
「人間だから100%完璧なことは出来ないでしょう?」この言葉です。
しかし私のような虐待のサバイバーや被虐児童は、
親から100%の事を要求されて、それが出来て当たり前で、
なおかつ200%が達成出来ない事を理由に、過酷な虐待を受けて育っています。
またその虐待は「生と死」を分けるような壮絶なものですから、
必死で200%を達成しょうと努力するのです。
そして彼らは、自分の生き方が間違っているのか?正しいのか?
と言う事を、誰かに教えて欲しいと思っているから悩むのです。
本来はその誰かは親のはずなのですが、彼らの家庭にはその機能が有りません。
だから苦しいのです。
幼少期から生きるために自然に身についた達成度の努力の違いが、
「被虐待の度合と虐待の種類の違い」だと考えて下さい。
そしてその違いが「虐待」という問題の理解を難解にしているのです。


@心の健常者 (100%の達成度で満足)
A子とな(大人なのに子ども) (50%の達成度で満足)
B心の障害者(子どもだけど大人) (200%を達成しても気づけない)

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【4】AC(Adult Children)アダルトチルドレン

この言葉に虐待の研究者や専門家と呼ばれる人たちが惑わされています。
ACの中には現在「大人なのに子ども」と、幼少期「子どもだけど大人」がいます。
大人子どもの場合、自分一人では50%しか出来ないと思い込んでいるために、
身内や他人に助けを求めます。
子ども大人の場合、前述でご説明したように200%の事を自力で為し遂げようと
するために無理が生じて心が追い込まれ、
その結果「自分は人間としての価値がない」と思い込んでいます。
「自分はいったい誰なのか?」と常に追い求め、答えが見つからず苦しんでいるのです。
つまり大人子どもには、自立が必要であり、子ども大人には自信を与える事が必要なのです。
ところが相談の窓口の大半が、100%の達成度で満足する人間や、
大人子ども(50%の達成度で満足)が多いため、
大人子どもにまで自信を持たせて、甘えさせてしまいます。
その結果いつまでたっても大人子どもは自立できないのです。
さらに、人は誰しも自分達の体験からでしか物が言えないために、
子ども大人(200%を達成しても気づけない)を理解出来ずに終わってしまいます。
それが虐待の問題を防げない原因の根本だと私は考えております。
しかし一人でも心の障害者(子ども大人) (200%を達成しても気づけない)に気付き、
自信を与える事が出来たなら子ども大人は、本来の200%を達成する力を発揮して
多くの人を助けることが出来る貴重な人材に生まれ変われるのです。

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【5】待行為をするのは、

Aの場合、きっかけは思い通りにいかないはけ口として、行った行為がエスカレートして行き、
       自身で感情をコントロール出来なくなる。
       同じタイプでは共存するのは難しく、Bがターゲットにされてしまう事が多い。
Bの場合、虐待連鎖、仕返し、我慢の限界を超えて切れてしまう。(無意識に)
       同じタイプは共存できる。


ABの彼らを@のタイプに導くには、
Aの場合、周りが手を貸さず自己責任を取らして、自立をさせる。
Bの場合、過去の記憶を直視させて、自分自身を知る事。自信を与える。

ここで少し、学術的に説明させていただきます。

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【6】虐待の種類

@身体的虐待・・・・身体に傷を負わせたり、生命に危険のあるような暴行を加える行為。
A性的虐待・・・・・・子どもへの性的暴力や、子どもに性的行為を強要したり、性器や性交場面を
             見せたり、ポルノ写真の被写体にするなど。
B心理的虐待・・・・言葉による脅し、極端に無視する言動、他兄弟との差別的な扱い。
C保護の怠慢、拒否・・・・養育の怠慢や拒否により、子どもの健康状態や安全に配慮しない
                (ネグレクト)行為。
上のCをネグレクトとも呼び、例えば、食事の世話をしない、衣類を長期に渡って着替えさせない、
入浴させない、不潔な住居の中で生活させる、病気であるのに医師に見せない、家に閉じ込める、
学校に登校させない、乳幼児だけを家に残したまま外出する、置き去る、車の中に放置するなどの行為です。

以上により気付いて頂きたいのは、現在社会で起こっている多くの犯罪は、
「虐待」の結果により必然的に起こっていると言う事です。

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【7】虐待が子どもに与える影響

@身体的な影響・・・・・外傷、火傷、骨折、頭蓋内出血などによる身体の障害が生じ、極端な場合は死に至る。
               また栄養不足、感覚刺激の不足による発達の障害や発達の遅れ。
A精神的な影響・・・・・心的外傷(トラウマ)を持ち、そこから派生する過度の不安、うつ状
                態、情緒不安定、無感動、無反応など日常生活に支障をきたす精神障害をおこす。
               また安定した愛着関係を経験出来ない事による対人関係の問題。
               (不信感、緊張、乱暴、引きこもり)
               さらには自尊心の欠如(低い自己評価)やアルコール、シンナー、薬物、
              異性などへの依存を起こす可能性が高い。
B将来への影響・・・・・上記の影響は、虐待者から離れた後も人格形成に大きな影響を与
               え、虐待を受けた子どもが親となった時に、自分の子どもに虐待を繰り返す
              「虐待連鎖」を引き起こす。

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【8】虐待をする場合

@子育て中の親が、我が子に向けて行う。
  虐待連鎖以外では、キャリアウーマンが子育てした時、また子育てマニュアル通りに
  行かない事により起こるストレスのはけ口。
A虐待を受けて育った子どもが親に向ける。
  例えば、青年が親に対して、また成人した子どもが、お年寄り(実の親)に向けて仕返し。
B親の呪縛がきついために、無関係な他人にむける。
  例えば、無差別な殺人や性的犯罪。
C現実の苦しみを直視出来ずに、弱い者にストレスを向ける
  虐待連鎖以外では、リストラにより生活が一変したり、何不自由なく育ってきた人間の
  環境の変化により不満が募った時。

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【9】心的障害(トラウマ)とは

震災、交通事故、レイプや児童虐待といった自らの、処理能力を超えるような体験をした場合心は、
その体験から自らを守る為に、それを瞬間的に冷凍してしまう機能を持っています。
それによって、その体験に関するさまざまな記憶、例えば視覚や聴覚などの諸感覚の記憶、
情緒や感情、その際に抱いた考え方や思考などは「とりあえずひとかたまり」となり、
心の他の領域に影響を及ぼさなくなります。
いわば「瞬間冷凍された状態」の記憶は、通常の場合と違って、時間の経過とともに
変化することはなく、「鮮度」もずっと変わらずに、保たれると言われています。
しかし、かなりの時間が経過した後に、何らかの理由で瞬間冷凍されていた記憶が溶けた場合、
そこに凍りついていた記憶の一部は、非常に生々しい形で心の中に、浸透していきます。
これが「トラウマ」です。

上記に書かせて頂きましたように、「虐待」と言う言葉の中には、多くの原因によってさまざまな形があります。
それが複雑に絡み合っている為に、解決するのがとても困難で時間がかかるのです。

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【10】心の障害者からすると、

@自分の幼少期の体験を「恥」と思っている人間が大半なのです。
  例えば、レイプされた事と同じくらいの重みがあります。
  (実際には多くの人が性的な虐待を受けている事実があります)
A虐待している親は自分が悪い事をしている事を知っています。
  ですから身内や他人からの非難を極度に恐れているのです。
B彼らは日頃から虐待と言葉がついただけで目をそむけて生きています。
  出来る事ならば忘れたいのです。(否認)
  ではなぜ忘れたいのか?と言う事ですが、無意識に虐待連鎖を自覚しており、何かの弾みで
  自分がコントロール出来なくなる事を恐れているからです。
C自尊心の欠如のため公の場所を好まない。
  またテレビに出てさらし者になってしまった場合、惨めすぎて新たな「トラウマ」を作る事を
  恐れるのです。
  逆に子となタイプは自尊心が強いので公の場所が大好きですし、むしろテレビで語りたい人が多いです。
  心の健常者の場合は、人の不幸を見てエンターテイメントとして楽しむ人と、虐待の生々
  しさに他人事として目を背ける場合のどちらかであり、一度虐待の見せ方を間違えてしまうと、
  理解してもらう事は非常に難しくなります。
D以前の私を含めて、彼らは心の中にぽっかりと穴が空いているのです。
  まずはその穴を埋めてあげない限り、心の障害者は何も語らないと思います。

そこでカウンセリングについて少しご説明させて頂きます。

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【11】カウンセリングとは、

言語的および非言語的コミュニケーションを通して、行動の変容を試みる人間関係です。
援助法であり、人生学であって、治療学の色彩は薄く、臨床心理学の修士取得は必要ありません。
カウンセリングと心理療法の違いはそこにあります。

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【12】カウンセリングの種類

@問題解決的カウンセリング・・・人との不和により困っている、転職で迷う、仕事に干される、などの「悩み」
A予防的カウンセリング・・・・・・・入学後、卒業後、結婚後、老後などで悩まぬように、「転ばぬ先の杖」
B開発的カウンセリング・・・・・・・心配ごとはないが、もう少し充実した人生を創造したい。
                     例えば、自己発見や他者発見。

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【13】心の障害者へのカウンセリングの手段

心の障害者に今まで見えなかった(気付かなかった)自分を発見してもらい、
方向転換のきっかけを与える事が目的です。

@カウンセラーと心の障害者との信頼関係を築く。
A虐待行為をするのは、過去に必ず何かの原因があり、その原因により必然的に起こり、
  むしろ「犠牲者なんだ」と言う事を知ってもらう。
BAにより、だから誰も非難はしないと言う事を教える。
C事例をあげて、他にも同じ苦しみを持つ人間が多く存在する事を知らす。
Dだからこれ以上一人で抱えず助けを求める事を教え導く。
E依存する相手が親ではなく、行政・NPO等の関係機関を教える。
F行政の関係機関から直接、心の障害者に呼びかけてもらう。
G苦しみの原因は親であり、子どもこそが一番の味方だと言う事を気付かせる。
H信頼できる周り(子ども、恋人、友人、知人)の人間関係を築かせる。
Iトラウマを言葉により心の中から吐き出させる。(否認を解く)(今までの体験を語らせる)

以上のように、心の障害者を立ち直らせる為には少なくとも、これだけの段階が必要であり、
それらを一つづつクリアーして初めて自分自身の事が語れるようになるのです。

心の健常者は、幼少期から親や肉親に依存して育ち、信じることと愛情を学びました。
ですが心の障害者は、幼少期から親や肉親に依存できず、裏切りと虐待する事、
またそれにより忍耐と責任を学びました。
そしてもう一つ、心に爆弾(地雷と表現したほうがよいでしょうか)を抱えてしまったのです。
トラウマの溶解が何をきっかけに始まるのか?
事件の報道を聞くたびに、他人事ではなく、いつ自分が同じような事件を起こしてしまうのか?
と怯えて暮らしているのです。
また押さえきれない人は、事件報道につられて事件を引き起こしてしまいます。
と言う様に、最近特に増えている「虐待死」や「児童の殺人事件」は、報道により連鎖反応を引き起こして、
結果事件になってしまっているものも多くあるのです。
そして今や心の障害者が引き起こす事件は、心の健常者までも被害者として巻き込んでいるのです。
虐待死をまぬがれた人間の一人と致しましては、一日も早く渦中にいる人達を救わなければとの思いでおります。
また反面、優等生を演じ続けてきたいわゆる模範児童が引き起こす事件が増えています。
幼少期「厳しいしつけ」により優等生を演じることによって親の愛情を得ようと努力してきた現在の大人と、
現在の「厳しいしつけ」により優等生を演じ続けて親の愛情を得ようとしている子ども達が、
優等生を演じても親の愛は得ることが出来ないと悟ったとき、周囲の人間が驚くような行動をとって、
多くの悲惨な事件を引き起こしています。

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【14】本当の意味で、子どもを甘やかす事とは

幼少期に親や身近な大人から、こんな言葉をよく言われませんでしたか?
「あなた達はいいわよね!食べるものに困らなくて、好き勝手なことが出来て!
私たちの時代は、欲しがりません勝つまでは、だったんだから・・・・・」
私たちの親世代のこの言葉による嫉妬心の裏返しが、「厳しいしつけ」を生み出してきており、
その反面、自分が苦しかったから、可愛い可愛いと間違った愛情をかけすぎ、
いつまでたっても自立できない大人を作り出してしまったと、私は考えています。
確かに今の日本の平和は、私たち親の世代の犠牲もあったから成り立っていて、大変感謝しております。
しかし、だからといって彼らの被虐体験を「親子連鎖」されても困るのです。
本来親が子どもを甘やかすとは、子どもの「心が満ちること」なのです。
幼い子どもにとって一番大切なことは、親に「甘える」ことなのです。
本当の意味で「甘える」事とは、心が正しく理解され、受け止められることにより、満たされることなのです。
それは、子どもと親の関係もあれば、夫婦や恋人、上司と部下、友人関係や飼い主とペットなど、
あらゆる人間関係の基本でもあります。
そして、「心理的に満たされること」 により、
関係がよりよく発展し、信頼や絆が生まれてくるのです。
ですが、私たちの親の世代は、戦争体験によりすでに重度のPTSD(心的外傷後ストレス障害)を抱え、
何のカウンセリングも受けずに私たちを産み育ててきました。
その意味では前述の200%のタイプなのでしょう。
ということは、私たちが育ててもらった親自身、「自分はいったいだれなのか?」と常に追い求め、
答えが見つからず苦しんでいたのでしょう。
その親世代に、育てられてきた私たち世代はそれ以上に、「自分はいったい誰なのか?」と常に追い求め、
答えが見つからず苦しんでいてもおかしくはないのです。
そして、そんな私たち世代に育てられている現代の子ども達は、
私たち以上に「自分はいったい誰なのか?」と常に追い求め、
答えが見つからず苦しんでいる事でしょう。
人間の心は親や他人から優しくされると無意識に、自分もその相手に優しく接しています。
このように、楽しいこと、嬉しいことはすぐにもらった相手に返せるのですが、
悲しいこと、悔しいことは不思議にも自分より強い人間から貰います。
本来なら、直接相手に返したいのですが、自分よりも強い相手なので、
「勇気」の力を借りなくては、返せないわけです。
ですが、勇気を使うにはかなりのパワーが必要になります。
でも、「この思いは心にとめておけない」と、無意識に心の中で葛藤が起こっているのです。
ですから、少しでも吐き出そうと、身近なところの弱い相手を見つけて返そうとするのです。
しかし、強い相手から受けたものを、弱い相手に向けても100%の解消はなく、
その残りは「ストレス」として心の中に備蓄されていくのです。
そして、心が満たされなくなってしまうのです。
また、その思いは決して、物質では満たされないのです。

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【15】今後の課題として

@「虐待に対する正しい知識」
A「少子化による現代の子育てのゆがみ」
B「本当の意味で、子どもを甘やかす事とは」
この三つを正しく理解して頂くことにより、虐待の予防と犯罪の防止に繋がります。
私たちのような一般市民と、警察、行政、学校、医療関係者、司法関係者、マスコミ関係者の連携がとれて、
すべての人々が虐待という問題に無縁ではないという自覚を持って頂かない限り虐待は防止できません。
また多くの私のような被虐待体験者が自分自身の体験を語り、否認をやめ、日本における事例を増やし
それらを検証していかない限り予防は出来ない問題ではないでしょうか。
今後も私はこのような事を講演活動や執筆等を通じて多くの方に伝えていかなければと考えております。
日本全国で虐待防止の活動に取り組んでおられる多くの方達と繋がりながら、
心が通わせられる場所を私はつくっていきたいと考えております。
日本人が一人一人幸せを感じられる国になる事を目指して、、、
皆様のご理解とご協力をお待ちしています。

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【16】虐待の連鎖から感動の連鎖へ

上記の言葉が、まさしく私のカウンセリングの手法です。
私のような虐待された子どもは虐待した加害者(親・兄弟等)からみて一番信頼されていた存在であったということ、
そのような子どもは、誰よりも優しい人間として育っているということが、長年の体験からわかりました。
だから何も自分を卑下することなく、自信を持って堂々と生きていきましょう。

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